卵子凍結
(未受精卵の凍結・保存)EGG FREEZING

卵子凍結について

健康な女性でも年齢を重ねると卵子の数が減少し質も低下することから、妊娠しづらくなることが分かっています。
子供を産み育てたいと望んでいるものの様々な事情により、すぐには難しい方にとって卵子凍結は将来の妊娠に備える選択肢のひとつです。

採卵〔膣側から超音波機器とともに採卵用の針を挿入し、卵巣内の卵胞から卵子を吸引・採取する手技〕により採取された卵子を凍結保存しておき、将来妊娠を望んだ時にパートナーの精子と受精 (体外受精または顕微授精) させます。

卵子凍結の流れ

採取された卵子のうち凍結保存が可能なのは成熟卵子のみです。卵子の融解時の生存率やその後の着床率は採卵時の年齢により差がありますが、できるだけ多くの卵子を成熟させ採卵することを目指します。そのため、排卵誘発を行うためのホルモン剤の内服や注射を投与して採卵に臨みます。
卵子凍結は、実際に採卵の手術を行うまでに、事前の準備(術前検査や自己注射指導など)が必要です。さらに採卵しよ うとする周期の月経が始まったら、排卵誘発の注射等を行いながら診察を受ける通院期間が約10日~2週間続きます。お仕事やお出かけの予定を調整して無理のないスケジュールを計画しましょう。

初診から卵子凍結までの流れ

初診から卵子凍結までの流れ
正しく知ってほしい卵子凍結

卵子凍結について詳しい情報は、
公益財団法人日本産科婦人科学会
ホームページから
ご覧いただけます。

卵子凍結の費用

卵子凍結は健康保険が適用されません。
すべて自費診療になりますので、ご了承ください。
自費診療は全て税込価格です。
費用は予告なく変更される場合があります。

    • 初期費用(初診から採卵周期開始までにかかる費用)13,200円~35,500円
    • (含むもの:診察費・超音波検査代・採卵前に必要な血液検査代)

    • 卵子凍結パック
    • 低刺激卵子凍結パック

      275,000円
      (2回目以降は 220,000円)

    • 高刺激卵子凍結パック

      330,000円
      (2回目以降は 275,000円)

    • (含むもの:採卵までの診察費・ホルモン検査代・超音波検査代・薬剤費・採卵費)

    • 最初の1年間の保管費用
      (凍結代含む)
    • ・1個

      11,000円

    • *Grace Bank・Life Bankをご利用の方は凍結代+移管手数料として上記料金をいただきます。
      *10個凍結する場合・・11,000円×10個=110,000円となります
      1年目に係る費用は、初期費用+卵子凍結パック+最初の1年間の保管費用となります。

    【費用をお支払いいただくタイミング】
    初期費用: 初診時
    卵子凍結パック: 採卵周期を開始した日
    1年間の保管費用: 採卵後 1回目の診察時

    • 2 年目以降の凍結保管更新費
    • ・10個まで

      44,000円

    • ・11個から

      66,000円

更新手続きについて

  • 卵子の凍結保存期限は凍結日より1年間です。更新手続きはそれまでに行ってください。
  • ご本人がご来院可能な場合は、受付で『凍結更新申込書』を記入して料金をお支払いください。
  • ご本人が何らかの事情で来院出来ない場合は、親族またはご本人が代理人と定めた方に『委任状』を持ってお越しいただきます。(ホームページからダウンロードできます)
  • 保存期間内に破棄を希望する場合は、破棄処分の手続きが必要になります。(残余期間の費用の返還はありません)
  • 更新や破棄の手続きがないまま期限を過ぎた場合、所有権を放棄したものとみなし、当院の責任において破棄処分とさせていただきます。

    当院から、患者様に期限や破棄処分等のご連絡は致しませんので、ご自身で忘れないようにご管理ください。

当院における
卵子凍結に関する規定

  • 採卵は40歳の誕生日まで、保管の最終更新は満45歳までです。
    原則当クリニックで、保管・治療を行っていただきます。
    別の医療機関への移管は出来ません。
  • 患者様が生殖可能年齢を超えた時点、または万が一ご本人様がお亡くなりになった場合、凍結卵子は破棄となります。
  • 将来使用する場合は体外受精(顕微授精)での使用となります。
    パートナー(精子提供者)は原則として婚姻関係または内縁関係の方に限ります。
  • 凍結卵子を解凍後、万一すべての卵子が変性し受精に用いることができなかった場合でも、費用の返金はいたしかねます。ご了承ください

採卵のキャンセルについて

患者様都合によるキャンセルは対応いたしかねますのでご了承ください。
医学的理由の場合は次周期へ延期可能です。
(医学的理由とは...コロナ・インフルエンザ等への罹患・その他ご病気やお怪我等で通院出来ない場合)

当クリニックで卵子凍結・保管をされた方のART治療 胚移植の費用について

凍結卵子を使用して生殖補助医療を受ける場合も年齢を問わず全て自費診療となります。
当クリニックで、卵子凍結・保管をされた方のその後の治療につきましては、優待価格(自費診療全て)で診療させていただきます。

当院は、卵子凍結保存サービス『Grace Bank』と提携をしております。
採卵までは当院で行い、凍結後の保管管理を専門業者に委託するもので、選択肢の一つとなりますが 料金やご利用規定等が当院での保管と異なりますので、ご希望の方はご確認ください。

ご利用の場合は、当院の初診予約前に『Grace Bank』へ登録が必要です。

監修医師紹介

神奈川レディースクリニック理事長

小林 淳一 医師

2003年に当クリニックを開設し、患者様の個々のペースに合わせた無理のない医療を行い、ゆったりと相談にのれる親しみやすい産婦人科医を目指してまいりました。開院から20年が経過し、医療技術の進歩・新しい機器の導入、また、2022年から不妊治療の保険診療導入など、かなりこの分野も変化しております。
長年の経験を活かし、患者様に寄り添う気持ちでさらに努力を続け、皆様のご期待に沿えるよう職員一同励んでまいります。
よろしくお願い申し上げます。

経歴

昭和56年慶応義塾大学医学部卒業 同年 産婦人科学教室入局
昭和57年総合太田病院
昭和58年静岡市立病院
昭和59年慶応義塾大学病院
昭和62年済生会神奈川県病院
平成9年新横浜母と子の病院 IVFセンター長・副院長
平成15年神奈川レディースクリニック 開院

資格・所属学会

  • 日本産科婦人科学会 専門医
  • 母体保護法 指定医
  • 日本生殖医学会
  • 日本受精着床学会
  • 日本卵子学会
  • 日本IVF学会

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